うり坊007の本日の独り言

思いつくままに書いた雑記帳です

幸せになるために

 アメリカの宝くじは日本とは比べものにならないくらいの高額らしい。

 日本円に換算すると300億円くらいの金額が当たることもあるらしいです。

 羨ましい話ですよね。

 もう人生、何でもできて幸せになれそうな気がしますよね。

 

 しかし、何故か、高額の宝くじが当たった人はその後、不幸になったという話が多いです。

 

 この前聞いた話では、同じ工場のラインで働いていた夫婦が300億円当たったらしいのですが、あろうことか、その当たったお金で自分たちの働いていた工場を買い取って社長に就任してしまったらしいのです。

 よほど社長という立場が羨ましかったのでしょうね。

 しかし、今まで、経営の勉強などは全くしていなかったため、じきに工場は倒産し、自分たちも破産してしまったらしいです。

 

 何故金持ちになると不幸になる人が多いのか、不思議に思いませんか?

 僕は以前、お金持ちになっても身を持ち崩さない人はどんな考え方をしているのか、興味を持って色々と調べてみた事があります。

 お金で身を持ち崩さない人たちのお金に対する考え方は概ね以下のようなものでした。

 ・お金では幸せを買うことはできないと分かっている(愛情など)

 ・お金は自分が自由になるために必要

 ・お金があれば自分のやりたくないことをやらずに済むので自分の時間が確保できる。

 

 お金で全てを買おうと思わず、自分の人生に不要なものをお金の力で切り捨てて、空いた時間と余力で自分のやりたいことをやり、自己実現を目指す、ということでしょうか。

 

 前述のアメリカの夫婦は自由になるチャンスを得て、自分たちのやりたいことをやって幸せになれる権利を得たのに、お金の使い方を知らずにせっかくのチャンスを台無しにしてしまったのです。

 

 やはり、若いうちにいろんな世界を見て、世界は広いという事を知っておくことは大事です。

 その夫婦は働いている工場が自分たちの世界の全てだったのかもしれません。

 やりたいこと、と言っても、その工場の社長になるくらいしか思いつかなかったのかも。

 

 しかし、ここで僕が思うのは、大金持ちになってもその工場から離れようと思わなかったということは、意外とその夫婦は宝くじに当たる前から結構幸せだったのかもしれません。

 

 僕は以前、体を壊して仕事を辞めたことがあります。

 その時はとにかく体がヘトヘトで働けないにもかかわらず、生活費として貯金はどんどん減っていっており、あと半年で貯金がゼロになるという危機的状況でした。

 そういう状況に追い込まれると、夜寝ていても不安で真夜中に目が覚めてしまいます。

 あの時は半年後にも貯金が無くならない人が凄く幸せそうに見えて羨ましかったです。

 

 そして、僕は今、半年後の生活に不安をいだかずに夜、ぐっすりと眠れる状況になりました。

 僕は今、凄く幸せです。

 あのどん底の時に、羨ましい、と羨んだ人達の立場に今、自分がなったからです。

 

 宝くじの当たった夫婦も二人で工場で働いていたということは、半年後の生活の心配はなかったでしょう。

 僕に言わせれば、十分幸せな状況だったと言えます。

 

 最近は日本でもおかしなニュースが多いです。

 昨日は法務局の職員が「生活に刺激が欲しかった」という理由で女子トイレを盗撮して逮捕されたというニュースがありました。

 

 僕に言わせれば、アホやなあ、です。

 半年後の生活に不安のない状況がいかに幸せな状況かも知らず、自分から幸せを手放してしまったアホです。

 

 また、最近は煽り運転で捕まる人がやけに多いですよね。

 何か人生がうまくいかなくてイライラしているのでしょうが、高級車を所有しているということは、そんなに生活には困っていないのではないかと思います。

 

 自分が本当は十分に満たされていて幸せなのだということに気づかず、日々ケンカをしている人達のなんと多いことか。

 

 やはり、「足るを知る」という事が幸せになる為の第一歩なのかもしれません。