今日はなんか悲しい気分になったのでブログに書いておきます。
今日、夜の8時半ごろに電車を降りて、帰宅すべく改札に向かっていたところ、後ろから片言の日本語で話しかけられました。
振り返るとアジア系の外国人の青年で、片言の日本語で、バスに乗りたい、と言っていました。
僕も海外でどうすればよいのかわからない時の心細さはよくわかってます。
調べても自分ではわからないので、勇気を出して僕に話しかけたのでしょう。
聞けば、パキスタンから来たということでした。
困ったときはお互い様なので、僕はバスのりばまで連れて行ってあげたのですが、どれだけ調べても彼の乗るべきバスがわかりません。
近くにいたバスの運転手を捕まえて聞いたところ、乗るべきバスは、とある会社の工場へ向かうシャトルバスだとのことでした。
その運転手さん曰く、その工場はお総菜屋の工場で、外国人労働者たちが徹夜でお弁当を作っている所だとのことでした。
あ~それで、もう夜だというのにわざわざ出かけるんだ。
そういえば最近新聞でよく外国人労働者の労働問題をよく目にしますよね。
時給400円くらいでこき使われて、日本を恨みながら帰国するっていうあれか?と目の前でにこにこしている青年を見ながら暗鬱な気持ちになりました。
調べてもらったところ、ちょうどシャトルバスは出てしまったばかりでした。
次のバスは30分後だとのことです。
僕はこの子にタクシー代を渡してやろうかとも思いましたが、ある格言を思い出して思いとどまりました。
食べ物に困っている人を助けたければ、魚を与えるのではなくて魚の釣り方を教えてやれ、というものです。
この子にとっては今日のタクシー代よりも、明日以降も働くためにシャトルバスの乗り方を教えてあげた方がいいのでしょう。
この子たちのように、純粋な気持ちで一所懸命に働いていても報われない人達って世界にたくさんいるよなぁ。
でも、それは日本人でも一緒。
外国人労働者を雇っている日本の中小企業経営者達にしたって、今の日本では経営は苦しいはず。
何故、いつから日本はこんな風になってしまったのか。
一体どこで間違えたのか。
今日ほど、自分に人を助けることができるだけの力が欲しいと思ったことはありませんでした。
願わくば、あの青年の就く仕事がいい仕事でありますように。