今日は一日名古屋出張でしたが、大変勉強になった一日でした。
やっぱり自分と違う仕事をしている人と話をすると色々と知らない事に気づけて良いですね。
色々と勉強になったのですが、一番記憶に残ったのはエレベーター業界の話です。
私は今まで「シンドラー製のエレベーターは事故が多く危険だ」くらいの認識しかなかったのですが、実は事故があったシンドラーエレベーターの保守管理を行っていたのはシンドラーとは別の会社であり、その会社の保守管理に問題があったことでした。
これを聞いて私も官庁に勤めていた頃の事を思い出しました。
10年以上前になりますが、私の勤めていた官庁では確か予定価格が500万円以下の発注については随意契約(業者を入札によらず、任意で決定して契約する)が認められていました。
しかし、その当時は徐々に公共工事に対する風当たりが強くなってきていた時期であり、「随意契約は原則としてできない」、と言われるようになってしまいました。(制度的には契約の性質又は目的が競争を許さない場合にはできるとの規定はあるはずですが)
そんなある日、私の同僚があるダムの電機系統の保守管理の委託を発注しようとしましたが、競争入札した結果、不調となって業者が決まらなかったという事がありました。(どういう理由で不調だったかは憶えてません。)
皆さんの家庭では三菱電機製の冷蔵庫が壊れた時、日立に修理を頼みますか?
他人が作ったものを保守点検、修理をするのは非常に困難だと思います。
そうならそう主張すればいいじゃないかって?
公務員は何かを言うとマスコミから国民から袋叩きにされるので思っていても何も言いません。業者だって「できない」と言えば自分の会社の能力が劣っているように思われるので黙っているでしょう。結果として、金に困った業者が後先考えずに落札してしまうこともあるのではないでしょうか?
シンドラーエレベーターの事故を見る限り、とにかく工事は安いのが国民の利益である、と短絡的に考えない方が良いと思います。
理由の立つ随意契約はもっとちゃんと認めた方がいいと思います。
今日は仕事で久しぶりに名古屋港に行きました。
私は橋梁が大好きなのですが、中でも斜張橋が大好きです。(残念ながら自分で設計したことはありませんが)
まだ伊勢湾岸道路とつながっていなかった頃はガラガラだったので、私の先輩はリミッター解除したホンダNSR250でアクセル全開200km/hオーバーで橋を渡ったらしいです。
こういう先輩のマネをしてはいけませんね。(^0^)/